VOICE
ソムリエ・三浦 氏
カトープレジャーグループ統括ソムリエ
旨味の正体は、
バランスなんです
ワインだけでなく、水を利き分けることも
ソムリエの仕事。
レストラン業界30年、
数えきれない水を口にしてきた三浦氏に、
この水の印象を聞きました。
最初のひと口で、二度表情が変わる
すごく飲みやすいですよ、やっぱり。
体に染み渡るような感覚の水で、
日々取り込むには非常に取りやすい
お水だと思います。
面白いのは、時間差があることなんです。
入り口はスムーズな軟水。
ところが飲み込んだ後に、ミネラルの
余韻がすっと残る。
最初と後で表情が変わる水って、
なかなかないんですよ。
甘くないのに、旨味がある
甘さはもちろんないんですけど、
旨味を若干感じるんです。
この正体を突き詰めていくと、カルシウムと
マグネシウムの配合バランスに行き着く。
どちらかに偏ると、旨味ではなく
苦味や硬水特有の引っかかりに
なってしまう。
この水はマグネシウムがわずかに強くて、
その苦味がお茶のカテキンみたいに
”良い苦味”として効いている。
旨味の正体は、バランスなんです。
無意識に飲める、ということの価値
ヨーロッパの硬水は、
体にいいと分かって意識して飲むものです。
決して美味しくてゴクゴク
飲むものではない。
逆に飲みやすいだけの軟水は、
ミネラルが物足りない。
この水は、日常の水として無意識に
飲めるのに、ミネラルはきちんと摂れる。
柔らかすぎても意味がないんです。
そのちょうどいい一点で
取れている水だと思います。