ランニング中の水分補給|前・中・後のタイミングと量の目安を解説

ランニングで大量にかく汗。その分の水分をきちんと補えているかどうかで、走りの快適さも安全性も大きく変わります。「走る前に飲むとお腹がタプタプする」「給水のタイミングがわからない」と、自己流になりがちなのがランナーの水分補給です。

本記事では、日本陸上競技連盟などの公的な指針をもとに、ランニングの前・中・後それぞれの水分補給のタイミングと量の目安、飲み物の使い分け、自分の発汗量を知る方法までを解説します。

なぜランニングに水分補給が欠かせないのか

ランニングは長時間続く全身運動で、発汗量が多くなりやすいスポーツです。汗で失った水分を補わないまま走り続けると、体温調節がうまく働かなくなり、パフォーマンスの低下だけでなく、脱水や熱中症のリスクが高まるとされています。

一般に、体重の2%を超える水分が失われると運動能力に影響が出やすいといわれています。体重60kgのランナーなら約1.2kg分。夏場のランニングでは十分に起こり得る数字です。のどの渇きはすでに脱水が始まっているサインとされるため、「渇く前に、こまめに」がランナーの鉄則になります。

ランニング前・中・後|水分補給のタイミングと量の目安

水分補給は「走りながら」だけでは間に合いません。前・中・後の3段階で考えましょう。

タイミング 量の目安 ポイント
走る前(30分前まで) コップ1〜2杯(250ml前後) 直前の一気飲みは避け、少量ずつ済ませておく
走っている間 15〜30分ごとにコップ半分〜1杯(100〜200ml)ずつ のどが渇く前に、少量をこまめに
走った後 失った水分量(体重の減少分)を目安に補う 一気に飲まず、数回に分けて

運動中の総量については、日本陸上競技連盟の熱中症予防の資料で、気温28℃以下なら1時間あたり500ml、28℃以上なら1時間あたり1,000mlを目安に、複数回に分けてこまめに補給することが推奨されています。夏のランニングでは想像以上の量が必要になることを覚えておきましょう。

出典:日本陸上競技連盟(熱中症予防のための水分補給)

体重測定で「自分の発汗量」を知る

必要な水分量には個人差があります。自分の目安を知る最も簡単な方法が、走る前後の体重測定です。走る前の体重から走った後の体重を引いた差が、おおよその発汗量。例えば500g減っていたら、約500mlの水分が失われた計算です。減少が体重の2%を超えないよう、走行中の給水量を調整しましょう。

何を飲む?|距離と発汗量で使い分ける

ランニングの飲み物は、走る時間と汗の量で使い分けるのが基本です。

シーン 適した飲み物 考え方
1時間以内の軽いランニング 糖分・カロリーなしで水分を補える
1時間を超えるラン・暑い日 スポーツドリンク・0.1〜0.2%の食塩水 水分と一緒に塩分(ナトリウム)も補う
特に激しい発汗があったとき 経口補水液 水分と電解質を素早く補える。日常の常用は避ける

厚生労働省の職場における熱中症予防対策でも、大量に汗をかく場面の目安として0.1〜0.2%の食塩水(ナトリウム40〜80mg/100ml相当の飲料)が示されています。長時間のランニングで水だけを大量に飲み続けると、体内の塩分バランスを崩すおそれがあるため、「長く走る日は塩分もセット」と覚えておきましょう。

出典:厚生労働省「職場における熱中症予防対策マニュアル」

なお、コーヒーやお茶などカフェインを含む飲み物やアルコールは利尿作用があるとされるため、ラン前後の水分補給には向きません。走った後のビールを楽しみたい方も、まず水で水分補給を済ませてからにしましょう。

ランナーの水分補給を続ける実践のコツ

  • 携帯ボトルやランニングベルトで飲み物を持って走る(長距離は必須)
  • コース上の自動販売機・公園の水飲み場・コンビニを「給水ポイント」として把握しておく
  • 朝ランの日は、起床時にコップ1杯の水を飲んでから走り出す(就寝中の発汗で体は水分不足気味)
  • よく冷えた飲み物のほうが飲みやすく、からだの熱も逃がしやすい
  • 走り終えたら、着替えの前にまずコップ1杯

ご注意ください

めまい・立ちくらみ・頭痛・吐き気など体調の異変を感じたら、無理をせず走るのをやめ、涼しい場所で休んで水分と塩分を補給してください。症状が重い場合や回復しない場合は、ためらわず医療機関を受診してください。本記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断・治療を行うものではありません。

走らない日も土台づくり|1日約1.2リットルの習慣

ランニング時の給水と同じくらい大切なのが、日常の水分の土台です。国土交通省の「健康のため水を飲もう」推進運動によると、飲み物から補いたい水分の目安は1日およそ1.2リットル。この土台ができているランナーは、走り出す時点の体内水分に余裕があります。

出典:国土交通省「健康のため水を飲もう」推進運動

起床時・食事・入浴前後・就寝前にコップ1杯ずつ。走る日はそこへ「前・中・後」の給水を上乗せする――この二層構えが、ランナーの水分マネジメントの完成形です。

毎日飲む水にもこだわる|水の種類と海洋深層水

トレーニングを積み重ねるランナーにとって、水は毎日欠かさず口にする、いわば「一番身近なサプリメント以前の土台」です。水には、水源や製法によっていくつかの種類があります。

種類 主な水源・製法 特徴
水道水 河川水・地下水などを浄水処理 法令に基づく水質基準で管理され、安価で手軽に利用できる
ナチュラルミネラルウォーター(天然水) 特定水源の地下水 採水地によってミネラルの構成や硬度が異なる
RO水(純水) 逆浸透膜(ROメンブレン)でろ過 不純物とともにミネラルもほとんど除去される
海洋深層水 水深200m以深の海水を取水し脱塩処理 低温で清浄性が高く、ミネラルバランスに特徴がある

海洋深層水という選択肢

海洋深層水とは、一般に水深200メートルより深い層から取水される海水のことです。太陽光が届かない深海では表層に比べて水温が低く保たれ、清浄性が高いことが知られています。

出典:海洋深層水利用学会

海洋深層水の原水には、海水と同程度のおおむね3.4%前後の塩分が含まれていますが、市販の海洋深層水飲料は、逆浸透膜や電気透析などの脱塩処理を経て、食品衛生法に基づく清涼飲料水の規格に適合した状態で流通しています。

例えば、伊豆赤沢沖・水深800mから採水された「Body Friendly Water」は、硬度40mg/Lの軟水に仕上げられた海洋深層水100%ボトルドウォーターで、クセがなくやわらかい飲み口が特徴です。500mlボトルはランニングの携帯用に、2Lボトルは毎日の土台づくりに。走る日も走らない日も、ランナーの水分マネジメントを支える一本になります。

ランニングの水分補給に関するよくある質問

最後に、ランニングの水分補給について疑問に思われやすいポイントをQ&A形式で整理しました。

Q1. 走る前はいつ・どれくらい飲めばよいですか?

走り始める30分前までに、コップ1〜2杯(250ml前後)を少量ずつ飲んでおくのが目安です。直前の一気飲みはお腹に負担がかかるため避けましょう。

Q2. ランニング中は水だけで足りますか?

1時間以内の軽いランニングなら水で十分です。1時間を超える場合や暑い日で大量に汗をかくときは、スポーツドリンクや0.1〜0.2%の食塩水で塩分もあわせて補いましょう。

Q3. 走った後はどれくらい飲めばよいですか?

走る前後の体重差(=おおよその発汗量)を目安に、失った分を数回に分けて補いましょう。例えば体重が500g減っていたら約500mlが目安です。

Q4. 朝ランの前も水分補給は必要ですか?

必要です。就寝中の発汗で、起床直後のからだは水分が不足気味の状態です。起きたらまずコップ1杯の水を飲み、30分ほど経ってから走り出すのがおすすめです。

まとめ|「前・中・後」の給水と毎日の土台で走りが変わる

ランニングの水分補給は、走る30分前までにコップ1〜2杯、走行中は15〜30分ごとに少量ずつ(目安は気温28℃以下で1時間500ml、28℃以上で1,000ml)、走った後は体重の減少分を補う――この3段階が基本です。長く走る日は塩分もセットにし、日常の1日約1.2リットルの土台も忘れずに。

毎日の水分マネジメントの相棒として、伊豆赤沢沖・水深800mから採水した「Body Friendly Water」もおすすめです。硬度40mg/Lでクセがなくやわらかい飲み口の軟水。気になった方はまずお試しください。