「温泉水ってアルカリ性の軟水なんでしょ?」——半分正解で、半分誤解です。市販の飲む温泉水にはアルカリ性・軟水をうたう製品が多いのは事実ですが、温泉水の硬度やpHは源泉によって大きく異なり、「温泉水だから軟水」「温泉水だからアルカリ性」と決まっているわけではありません。本記事では、硬度とpHという2つの指標のおさらいから、温泉水の性質の実際、ラベルでの確かめ方までを整理します。
おさらい:硬度とpHは別の指標
まず前提の整理です。水の性質を語るときによく出てくる「硬度」と「pH」は、測っているものが違います。
| 指標 | 測っているもの | 分類の呼び方 |
| 硬度 | カルシウム・マグネシウムの量 | 軟水・中硬水・硬水 |
| pH | 酸性・アルカリ性の度合い | 酸性・中性・アルカリ性 |
硬度(軟水・硬水)とは
硬度は、水1リットル中のカルシウムとマグネシウムの量を炭酸カルシウム換算で表した数値です。低ければ軟水、高ければ硬水になります。基準や計算式は 軟水と硬水の違い で詳しく解説しています。
pH(酸性・アルカリ性)とは
pHは水が酸性・中性・アルカリ性のどれに当たるかを示す数値で、7が中性です。硬度とpHは連動して決まるものではありません。この2つの関係は 軟水・硬水とpHの違い で整理しています。
温泉水の硬度・pHは源泉によって様々
温泉は、含まれる成分によって単純温泉・塩化物泉・炭酸水素塩泉・硫黄泉など多様な泉質に分類されます(参考:環境省「あんしん・あんぜんな温泉利用のいろは」)。地中のどんな地層を、どれだけの時間かけて通ってきたかで成分が変わるため、酸性の強い温泉もあれば、アルカリ性の温泉もあり、硬度も源泉ごとにまちまちです。
つまり「温泉水」というだけでは、軟水か硬水か、酸性かアルカリ性かは決まりません。市販の飲む温泉水にアルカリ性・軟水の製品が多いのは、飲みやすい源泉が商品化されやすいという結果であって、温泉水全体の性質ではないのです。
市販の温泉水はラベルで確かめる
市販のボトル温泉水を選ぶときは、イメージではなくラベルの数値を確認しましょう。見るべきは、硬度(mg/L)、pH値、そして栄養成分表示の3点です。硬度が低ければまろやかな飲み口、高ければ飲みごたえのある口当たりが目安になります。飲用時の注意点は 温泉水を飲むデメリットは? にまとめています。
硬度・pHで水を選ぶという考え方
硬度とpHで選ぶ、という軸は温泉水以外の水にもそのまま使えます。たとえば「Body Friendly Water」は、温泉地・赤沢温泉郷で製造される海洋深層水由来の飲料水で(温泉水ではありません)、硬度40mg/L・pH6.2と数値を明示したまろやかな軟水です。数値で比べれば、温泉水・海洋深層水といった由来の違いを越えて、自分に合う水を選べます。水カテゴリごとの比較は 軟水のミネラルウォーターとは の比較表をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
温泉水はすべてアルカリ性?
いいえ。アルカリ性の温泉水は多いものの、酸性の温泉も存在し、源泉によって幅があります。市販品はラベルのpH値で確認しましょう。
硬度の高い温泉水もある?
あります。温泉水の硬度は源泉次第で、軟水のものも硬度の高いものもあります。飲みやすさを重視するなら、硬度100mg/L未満の軟水が一つの目安です。
まとめ:温泉水の性質は「源泉次第」。数値で確かめよう
温泉水は軟水ともアルカリ性とも決まっておらず、その性質は源泉によって様々です。だからこそ、硬度とpHという客観的な数値で確かめるのが、いちばん確実な選び方になります。この選び方は温泉水以外の水にも通用します。軟水の選び方全般は 軟水のミネラルウォーターとは でまとめています。数値の明確な深海由来の軟水を試してみたい方は、下記もご覧ください。
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