温泉水を飲んでみたいけれど、デメリットはないの?——結論から言うと、温泉水を飲むときの注意点は大きく3つあります。①飲泉には量と場所のルールがあること、②成分や体質によって注意が必要な場合があること、③市販品は製品による成分差が大きいこと、です。いずれも「知っていれば避けられる」ものばかり。本記事では、環境省の公的情報をもとに、温泉地の飲泉と市販のボトル温泉水それぞれのデメリット・注意点と、上手な付き合い方を整理します。
前提:「温泉水を飲む」には2つの意味がある
温泉水を飲む方法には、温泉地の飲泉場で飲む「飲泉」と、市販のペットボトル温泉水の2種類があり、注意点もそれぞれ異なります。2つの違いは 温泉水は飲める? で詳しく解説しています。ここではそれぞれのデメリット・注意点を順に見ていきます。
温泉地の「飲泉」のデメリット・注意点
①飲める場所が限られる
飲泉は、都道府県等の許可を受けた飲用場所でのみ行えます。浴槽のお湯や、掲示のない源泉を自己判断で飲むことはできません。旅先で必ず飲泉できるとは限らない点は、デメリットといえばデメリットです。
②量の目安が定められている
飲用の方法や注意については、1日の飲用量をおよそ200ミリリットルから500ミリリットルまでとすることとされたほか、pH3未満の酸性泉の希釈方法に関する事項などが追加されました。
出典:盛岡市「温泉法に基づく掲示内容などの改正について」(環境省通知の改正解説)
2014年の環境省通知の改訂では、飲泉の1日の飲用量の目安が示されました。温泉水は成分を含む水なので、日常の水分補給のように何リットルも飲むことは想定されていません。「体に良さそうだからたくさん飲む」は逆効果になりうる、というのが飲泉の大切な注意点です。
③成分・体質によっては注意が必要
温泉には、含有成分の量によって飲用を控えるべきケースが定められています(含有成分別の飲用の禁忌)。また、炭酸ガスを多く含む温泉では、一度に大量に飲むことへの注意も掲示するよう求められています(参考:環境省「温泉の利用基準について」)。持病のある方、成分の摂取に配慮が必要な方は、飲泉の前にかかりつけの医師に相談し、掲示された注意事項に従いましょう。
市販のボトル温泉水のデメリット・注意点
①製品による成分差が大きい
市販の温泉水は、源泉によって硬度もpHも成分もさまざまです。「前に飲んだ温泉水がおいしかったから」と別の製品を選ぶと、口当たりがまったく違うこともあります。体質によっては、ミネラルの多い硬度の高い水を一度にたくさん飲むと、お腹がゆるくなることもあるとされます。ラベルの硬度・pH・成分表示を確認して選ぶのが基本です。数値の見方は 温泉水は軟水?硬水? で解説しています。
②「温泉水だから体に良い」とは限らない
市販のボトル温泉水は清涼飲料水であり、医薬品ではないため、特定の症状への効能は表示できません。温泉地の適応症の制度と、市販ボトルの水は別物です(詳しくは 温泉水の効果とは?)。「効きそう」というイメージだけで選ぶと、期待とのギャップがデメリットになります。成分や味わいに個性のある水、として付き合いましょう。
③価格・入手性
温泉水は採水地が限られるため、一般的な水と比べて価格が高めだったり、店頭で手に入りにくかったりすることがあります。毎日続けるなら、価格と入手のしやすさ(定期配送の有無など)も現実的なチェックポイントです。
デメリットを避ける水の選び方
ここまでの注意点は、裏を返せば「ラベルを確認し、ルールと表示に従い、続けやすいものを選ぶ」ことでほぼ避けられます。飲みやすさを重視するなら硬度の低い軟水、性質が気になるならpHが中性に近いもの、と客観的な数値で選ぶのが確実です。温泉水に限らず、水道水・天然水・RO水・海洋深層水といったカテゴリごとの比較は 軟水のミネラルウォーターとは の比較表で整理しています。
たとえば「Body Friendly Water」は、温泉地・赤沢温泉郷で製造される海洋深層水由来の軟水です(温泉水ではありません)。硬度40mg/L・pH6.2と数値が明確で、クセのない飲み口なので、毎日の水分補給を無理なく続けたい方の選択肢になります。
よくある質問(FAQ)
温泉水を飲み過ぎるとどうなる?
飲泉では1日およそ200〜500mLという量の目安が示されており、掲示された許容量を守ることが前提です。市販品でも、成分の多い水を一度に大量に飲むと体質によってはお腹がゆるくなることがあるとされます。体調に不安があるときは量を控え、続く場合は医師に相談してください。
妊娠中でも温泉水を飲める?
市販のボトル温泉水は清涼飲料水として流通していますが、成分は製品ごとに異なります。妊娠中の飲用に不安がある場合は、製品の表示を確認したうえで、かかりつけの医師に相談してから判断すると安心です。
まとめ:デメリットは「知って選べば」避けられる
温泉水を飲むデメリットは、飲泉のルール(場所・量・成分への注意)と、市販品の製品差・価格に集約されます。どれも公的な情報とラベル表示を確認すれば避けられるものです。飲みやすさと続けやすさを重視するなら、硬度・pHの数値が明確な軟水から始めるのが現実的です。深海由来のまろやかな軟水を試してみたい方は、下記もご覧ください。
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