飲み会の翌朝、喉がからからで頭が重い。とりあえず水をがぶ飲みすればいいのか、スポーツドリンクと経口補水液はどちらがよいのか、吐き気があって水も飲めないときはどうすればいいのか。二日酔いのときの水分補給には、意外と迷うポイントが多いものです。
結論からお伝えすると、基本は常温の水か白湯を少しずつ、こまめに飲むこと。吐き気や嘔吐、下痢があるときは経口補水液も選択肢になります。ただし、水分補給は二日酔いを治すものではなく、つらいときのからだを支える基本のケアと考えるのが正確です。
この記事では、体調別の飲み物の選び方、量とペースの目安、吐いてしまうときの飲み方、飲む前から翌朝までのタイミング別の水分補給、そして二日酔いを招かないためのお酒との付き合い方までを、厚生労働省や環境省などの公的な情報をもとに解説します。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。本記事は20歳以上の方に向けた生活情報です。
結論:二日酔いのときの水分補給は「常温の水を少しずつ、こまめに」
まず、二日酔いでつらいときに押さえておきたいポイントは次の3つです。
- 基本は常温の水か白湯。コップ1杯程度を一度に飲みきらず、時間をあけて少しずつ繰り返す
- 吐き気・嘔吐・下痢があるときは、水分と一緒に電解質も補える経口補水液も選択肢
- 「迎え酒」はしない。アルコールを追加でとることになり、水分補給にはならない
ご注意ください
水分補給は、二日酔いを治したり、二日酔いにならないようにしたりするものではありません。本記事は一般的な生活情報の提供を目的としており、医学的な診断・助言を行うものではありません。症状が強い場合や長引く場合、持病がある場合は医療機関にご相談ください。
なぜ飲酒後は水分が不足しやすいのか
厚生労働省のe-ヘルスネットによると、酔った状態から二日酔いへ移る過程では、抗利尿ホルモンなどのホルモンが変化し、からだが脱水傾向になると考えられています。
また環境省は、アルコールや多量のカフェインを含む飲み物は尿の量を増やして体内の水分を排出してしまうため、水分補給には適さないとしています。つまり、「お酒をたくさん飲んだ=水分をとった」ことにはなりません。飲み会の翌朝に喉の渇きを感じやすいのも、こうした背景があると考えられます。
二日酔いの原因は脱水だけではない
一方で、二日酔いはお酒の飲みすぎが原因であることは明らかなものの、症状が起こる仕組みの多くはまだ解明されていません。e-ヘルスネットでは、脱水のほか、低血糖、電解質や酸塩基平衡の乱れ、炎症反応、睡眠や生体リズムの乱れ、胃腸の不調、アセトアルデヒドの影響など、複数の要因が複雑に関わっていると考えるのが妥当とされています。
そのため、水を飲めばすぐに楽になるというものではありません。二日酔いを避けるうえで確かなのは、二日酔いになるほど飲まないこと。水分補給は、つらいときのからだを支える基本のケアとして取り入れましょう。
二日酔いのときは何を飲む?体調別の選び方
二日酔いのときに適した飲み物は、そのときの体調によって変わります。まずは次の表で、いまの状態に合うものを確認してください。
| 体調 | おすすめの飲み物 | ポイント |
| 喉の渇き・だるさがある | 常温の水・白湯 | 少しずつ、こまめに |
| 吐き気・嘔吐・下痢がある | 経口補水液 | 一口ずつ、ゆっくり |
| 食欲が戻ってきた | 味噌汁・スープ | 水分と塩分を一緒に |
まずは常温の水か白湯を少しずつ
基本の1杯は、常温の水か白湯です。カロリーも糖分もカフェインもなく、むかつきがあるときでも比較的口にしやすい飲み物です。
冷たすぎる飲み物は一気に飲みにくく、量を調整しづらいこともあるため、常温かぬるめの温度で、ひと口ずつ様子を見ながら飲むのがおすすめです。
吐き気・嘔吐・下痢があるときは経口補水液も選択肢
嘔吐や下痢があると、水分だけでなくナトリウムやカリウムなどの電解質も失われます。こうしたときは、水分と電解質を補えるように成分が調整された経口補水液も選択肢になります。
経口補水液には、消費者庁の許可を受けた特別用途食品(病者用食品)として表示されているものがあり、消費者庁は経口補水液の適切な使用方法についても情報を公開しています。
飲むときは一度に多く飲まず、一口ずつゆっくりと。腎臓病や高血圧などで塩分や水分の制限を受けている方は、自己判断で飲まず、医師に相談してください。
スポーツドリンク・味噌汁・スープは塩分と糖分を意識して
スポーツドリンクは、水分と電解質を一緒にとれる手軽な飲み物です。一方で糖分も含まれており、環境省も、砂糖や塩分の濃度が高い飲み物は吸収に時間がかかるため注意が必要としています。スポーツドリンクだけで水分補給を済ませるのではなく、水と組み合わせて飲みすぎないようにしましょう。
食欲が戻ってきたら、味噌汁やスープで水分と塩分を一緒にとるのもひとつの方法です。食事として、少しずつおなかを慣らしていきましょう。
控えたい飲み物:迎え酒・コーヒーの飲みすぎ・エナジードリンク
「迎え酒」はアルコールを追加でとることになるため避けましょう。また、コーヒーやエナジードリンクなど、カフェインを含む飲み物を多量にとることも、尿量を増やすため水分補給には適さないと環境省は示しています。飲む場合も水分補給の代わりにはせず、水と一緒にとるようにしましょう。
お酒やカフェイン飲料が水分補給にならない理由は、関連記事「水分補給にならない飲み物とは?理由と正しい飲み物の選び方を解説」で詳しく紹介しています。
どれくらい飲めばいい?量とペースの目安
「とにかく水をがぶ飲みすれば早く楽になる」と考えがちですが、一度に大量に飲んでも早く楽になるとは限りません。量とペースは、次の4つを目安にしてください。
- 一度に大量に飲まず、コップ1杯程度を時間をあけて何回かに分けて飲む
- 喉が渇いてから飲むのではなく、渇く前に少しずつ飲む
- 吐き気があるときは、さらに量を減らして一口ずつ飲む
- 腎臓や心臓などの病気で医師から水分のとり方について指示を受けている方は、その指示に従う
環境省の「健康のため水を飲もう」推進運動でも、のどが渇く前にこまめに水を飲むことが呼びかけられています。何リットル飲めば楽になるといった決まった量があるわけではないため、体調を見ながら無理のない範囲で続けましょう。
1日に必要な水分量の考え方は、関連記事「水分補給の目安はどれくらい?1日の量・回数・タイミングを解説」をご覧ください。
吐いてしまう・水が飲めないときの飲み方
水を飲んでも吐いてしまう、気持ち悪くて水が飲めないというときは、無理に飲もうとせず、次の順番で少しずつ再開しましょう。
- 吐いた直後はすぐに飲まず、口をすすぐ程度にして少し時間をおく
- 落ち着いてきたら、スプーン1杯〜一口ずつの水や経口補水液から再開する
- 吐き気がおさまらなければ間隔をあけ、飲める量を少しずつ増やす
水分がまったくとれない状態や、嘔吐が続く状態が長引くときは、我慢せず医療機関に相談してください。
すぐに救急車を呼ぶ目安(急性アルコール中毒)
飲酒によって意識レベルが下がる急性アルコール中毒は、吐いた物による窒息や呼吸状態の悪化などで命に関わることがあります。厚生労働省のe-ヘルスネットでは、次のような様子が見られたら、すぐに救急車を呼ぶよう示されています。
- 大いびきをかき、痛みなどの刺激に反応しない
- 揺すって呼びかけても反応しない
- 体が冷たくなっている
- 口から泡を吐いて倒れている
- 呼吸の状態が不安定
周囲の人は本人を一人にせず、衣服をゆるめ、毛布などで体を温めてください。吐いた物で窒息しないよう横向きに寝かせ、意識がはっきりしないときに無理に吐かせるのは避けましょう。
タイミング別|飲む前・飲酒中・寝る前・翌朝の水分補給
二日酔いのつらさは、翌朝だけの問題ではありません。飲み会の流れに沿って、水のとり方を見直してみましょう。
飲む前・飲酒中:食事をとり、お酒の合間に水を飲む
厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」では、飲酒をする場合の配慮として、飲酒前や飲酒中に食事をとること、飲酒の合間に水(または炭酸水)を飲むこと、少しずつ飲むこと、アルコールの入っていない飲み物を選ぶことなどが挙げられています。食事をとることには血中のアルコール濃度を上がりにくくする効果、合間に水を飲むことなどには飲む量に占める純アルコールの量を減らす効果があるとされています。
お酒の合間に飲む水は「チェイサー」とも呼ばれます。「お酒1杯ごとに水を1杯」のように自分でルールを決めておくと、ガイドラインにある「あらかじめ量を決めて飲む」ことにもつながります。
寝る前:コップ1杯の水を飲み、枕元にも水を
環境省は、寝る前や起床時、飲酒中やその後に水分をとること、寝るときには枕元に水を置いておくことを勧めています。飲み会から帰ったら、寝る前にコップ1杯程度の水を飲み、夜中や起きたときにすぐ飲めるよう枕元にも水を用意しておきましょう。一度にたくさん飲む必要はありません。
翌朝:起き抜けの1杯から。入浴・サウナで汗を流すのは控える
朝起きたら、まずは常温の水か白湯を1杯。その後も、体調に合わせて少しずつ水分をとり続けましょう。
「お風呂やサウナで汗をかいてお酒を抜く」という考え方は避けたほうが安全です。厚生労働省のガイドラインでは、飲酒中や飲酒後の運動・入浴など体に負担のかかる行動は、血圧の変動などにより心筋梗塞や転倒などにつながる可能性があるとして、避けるべきものに挙げられています。消費者庁も、飲酒後の入浴は避けるよう注意を呼びかけています。汗をかけば、そのぶん水分も失われます。入浴は体調が戻ってからにしましょう。
寝る前の水の飲み方は、関連記事「寝る前の水分補給」でも詳しく解説しています。
二日酔いを招かないために|厚労省ガイドラインに学ぶお酒との付き合い方
ここまで二日酔いのときの水分補給を紹介してきましたが、いちばん確かなのは、二日酔いになるほど飲まないことです。厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」をもとに、飲酒をする場合に知っておきたいポイントを整理します。
お酒に含まれる純アルコール量は「摂取量(ml)×アルコール度数(%)÷100×0.8(アルコールの比重)」で計算できます。例えば、アルコール度数5%のビール500mlなら、500×0.05×0.8=20gです。お酒の量(ml)だけでなく、純アルコール量(g)に着目することが大切とされています。
そのうえで、ガイドラインでは飲酒をする場合の配慮として、次のようなことが挙げられています。
- 自分の飲酒の状況を把握する
- あらかじめ飲む量を決めておく
- 飲酒前または飲酒中に食事をとる
- 飲酒の合間に水(または炭酸水)を飲む
- 1週間のうち、飲酒をしない日を設ける
また、1回の飲酒機会で純アルコール60g以上を飲む「一時多量飲酒」や、他人への飲酒の強要は、避けるべきものとされています。
飲酒そのものを避けるべき場合
- 20歳未満の飲酒(法律で禁止。20歳未満の人に飲ませることも含む)
- 飲酒運転(酒気帯び運転などは法律で禁止。お酒を飲んだら車を運転しない)
- 妊娠中・授乳期中の飲酒
- 体質的にお酒を受け付けられない人の飲酒
- 病気の療養中や服薬後の飲酒(飲酒の可否は主治医に確認)
本記事は飲酒を勧めるものではありません。お酒を飲まない選択も含め、ご自身の体調や状況に合わせて判断してください。
チェイサー・水割りに使う水の選び方|水の種類を比べてみる
厚生労働省のガイドラインでは、飲酒の合間に水を飲むことや、水などを混ぜてアルコール度数を低くして飲むことが、飲む量に占める純アルコールの量を減らす工夫として挙げられています。チェイサーや割り水に使う水は、身近な水から選べます。
水は硬度の違いで飲み口が変わり、一般に硬度の低い軟水はクセが少なくやわらかい飲み口、硬度の高い硬水はしっかりとした飲み口と感じられやすいとされています。主な水の種類を比べると、次のようになります。
| 水の種類 | 硬度の傾向 | ミネラルの特徴 | 入手しやすさ |
| 水道水 | 水質基準で300mg/L以下。地域によって異なる | 水源の地質などによって異なる | 蛇口から手軽に使える |
| ナチュラルミネラルウォーター(天然水) | 採水地によって軟水から硬水まで幅がある | 採水地の地層に由来するミネラルを含む | 店頭で入手しやすい |
| RO水(純水) | 逆浸透膜でミネラル分の多くを取り除くため、非常に低い | ミネラルをほとんど含まない | ウォーターサーバーなど |
| 海洋深層水(市販の海洋深層水飲料) | 脱塩処理後の調整により、製品ごとに異なる | 海水由来のミネラルを含み、製品ごとに調整されている | 通信販売や一部の店頭 |
どの水が優れているというものではなく、チェイサーとしてそのまま飲むならクセの少ない水、割り水なら飲み慣れた水というように、好みや用途に合わせて選べば十分です。
海洋深層水という選択肢
海洋深層水とは、一般的には水深200〜300mよりも深いところにある海水を指し、表層水に比べて細菌が少ない清浄性や、年間を通して水温が低く安定している低温安定性などの特徴があるとされています。
海洋深層水の原水には、海水と同程度のおおむね3.4%前後の塩分が含まれていますが、市販の海洋深層水飲料は、逆浸透膜や電気透析などの脱塩処理を経て、食品衛生法に基づく清涼飲料水の規格に適合した状態で流通しています。
例えば、静岡県伊東市の赤沢沖・水深800mから取水した海洋深層水100%ボトルドウォーター「Body Friendly Water」は、硬度40mg/Lの軟水で、クセがなくやわらかい飲み口が特徴です。そのまま飲むチェイサーにも、割り水にも使いやすい水です。製造はカトープレジャーグループの株式会社赤沢温泉郷が手がけ、FSSC22000及びISO22000の認証を取得した自社工場で、取水から充填まで一貫して行っています。
| 項目 | 値 |
| 熱量 | 0kcal |
| ナトリウム | 6.7mg(食塩相当量0.02g) |
| カルシウム | 0.25mg |
| マグネシウム | 0.78mg |
| カリウム | 0.29mg |
| 硬度 | 40mg/L(軟水) |
| pH値 | 6.2 |
※栄養成分表示(100ml当たり)。硬度のみ1L当たりの値です。※自社分析結果
なお、海洋深層水を飲むことで二日酔いになりにくくなるといった効果が確認されているわけではありません。日々の水分補給やチェイサーに使う飲料水の選択肢のひとつとして、取り入れてみてください。
海洋深層水の特徴や成分については、関連記事「海洋深層水とは?特徴・成分・効果・選び方までわかりやすく解説」で詳しく紹介しています。
よくある疑問
二日酔いのときの水分補給について、気になりやすいポイントをまとめました。
二日酔いのとき、水をがぶ飲みすれば早く楽になりますか?
一度に大量に飲んでも、早く楽になるとは限りません。コップ1杯程度を時間をあけて少しずつ飲むのが基本です。食欲が戻ってきたら、味噌汁やスープなどで塩分も一緒にとりましょう。腎臓や心臓などの病気で医師から水分のとり方について指示を受けている方は、その指示に従ってください。
スポーツドリンクと経口補水液はどちらを選べばいいですか?
喉の渇きやだるさが中心なら、まずは水や白湯で十分です。嘔吐や下痢で水分と電解質が失われているときは、経口補水液が選択肢になります。スポーツドリンクは糖分も含むため、水と組み合わせて飲みすぎないようにしましょう。塩分や水分の制限を受けている方は、医師に相談してください。
二日酔いの日にコーヒーを飲んでもいいですか?
カフェインを含む飲み物を多量にとると尿量が増えやすく、環境省は水分補給には適さないとしています。飲む場合はコーヒーを水分補給の代わりにせず、水も一緒にとるようにしましょう。
海洋深層水を飲めば二日酔いになりにくいですか?
海洋深層水に二日酔いになりにくくする効果は確認されておらず、そのような目的で飲むものではありません。二日酔いを招かないための基本は、飲む量を控えることです。海洋深層水は、日々の水分補給やチェイサーに使える飲料水の選択肢のひとつとしてお考えください。
海洋深層水について研究でわかっていることは、関連記事「海洋深層水の効果とは?ミネラルの働きと研究でわかっていることを解説」で紹介しています。
まとめ:二日酔いの水分補給は「少しずつ・こまめに・体調に合わせて」
二日酔いのときの水分補給のポイントを振り返ります。
- 基本は常温の水か白湯を、少しずつこまめに飲む
- 吐き気・嘔吐・下痢があるときは経口補水液も選択肢。水分がまったくとれない、呼びかけへの反応が鈍いなどのときは医療機関や救急へ
- 飲む前・飲酒中・寝る前・翌朝の水分補給を習慣にし、飲酒後の入浴やサウナは控える
- あらかじめ飲む量を決め、お酒の合間に水を挟む
水分補給は二日酔いを治すものではありませんが、つらいときのからだを支える基本のケアです。そしていちばん大切なのは、二日酔いになるほど飲まないこと。自分のペースを守って、翌日も気持ちよく過ごしましょう。
水分補給の基本をまとめて知りたい方は、「水分補給の完全ガイド|1日の目安・タイミング・シーン別の飲み方まで」もあわせてご覧ください。
初めての方も安心。単品購入・定期便のどちらも選べます。
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- FSSC22000認証取得の安心品質
